【6月24日 AFP】サッカー欧州選手権2008(Euro 2008)に出場しているトルコ代表は、25日に行われる準決勝で対戦するドイツの失脚を狙うため、ハミト・アルティントップ(Hamit Altintop)が知る情報を使用している。

 ドイツ西部ゲルゼンキルヘン(Gelsenkirchen)生まれのアルティントップは、所属するバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)ではチームメイトであり、また対戦相手のドイツ代表でもあるミロスラフ・クローゼ(Miroslav Klose)をはじめルーカス・ポドルスキー(Lukas Podolski)、フィリップ・ラーム(Philipp Lahm)、マルセル・ヤンセン(Marcell Jansen)やバスティアン・シュバインシュタイガー(Bastian Schweinsteiger)の情報を代表チームへ伝えることに余念が無い。

 23日の記者会見に出席したセミー・シェンテュルク(Semih Senturk)は「ドイツ代表にはバイエルンの選手が5人いるが、我々は彼らについていつもハミトと話をしている。ハミトは今後も続けて彼らの情報を教えてくれるだろう」と、情報がチームに伝わっていることを明かした。

 20日に行われたクロアチア戦でチームをPK戦での勝利に導く起死回生の同点ゴールを延長戦の後半に決め、トルコ史上初の準決勝進出に大きく貢献したシェンテュルクは、ベスト4に残ったことでドイツ戦に向け自身やチームメイトがさらに自信を深めているとしている。

 また、トルコは4人が警告累積等で出場停止となり、さらに5人が負傷しており少なくとも9人がドイツ戦に出場できないが、シェンテュルクはその危機について「多くの負傷者や出場停止の選手がいるのはたいへんなことだ。25日には多くの変更が見られるだろうが、代わりに出場した選手が全力を出し切って決勝進出に力添えしてくれるだろう」と語り、同席したゴクハン・ザン(Gokhan Zan)が「もし決勝に進出したら、11人の選手を出場させることに一苦労するだろう!」と笑顔で口を挟んだ。

 クロアチア戦での貴重なゴールが生涯において自身に残り続けるだろうとするシェンテュルクは、トルコのジェットコースターのような今大会での過程で、ファティ・テリム(Fatih Terim)監督の演じた役割について「ファティは自身が父親であるかのように全ての選手を扱う。戦術的な面や動機付けの面から見ても、彼はこれまで共に働いた監督の中で最高の監督だ」と語っている。

 敗戦目前での同点ゴールや逆転ゴールでスイスをはじめチェコやクロアチアを破ったトルコだが、シェンテュルクは試合会場のバーゼル(Basel)での本命はドイツであることを認めた。シェンテュルクは「それでも気をもむことは無い。そういったものが違ったレベルの動機付けをしてくれる。ドイツはとても統制が取れて強いが、我々は決意を固めもう1勝を挙げられることを望んでいる」と挑戦者の姿勢を見せた。

 一方、期待という荷を背負ったことで大会が遠くに感じたというゴクハン・ザンは、「準決勝進出が決まるまでストレスがかかっていたが、今はそれから解放されており、それがまたポジティブな影響を与えている。本大会の予選を終えて、最初の目標はグループリーグの突破だった。そして準々決勝でクロアチアに勝った。今となってはさらなる成功を手にしたい。怪我人や出場停止の選手はいるが、誰も恐れたりはしない」と強い決意を語った。

 トルコ代表ではゴールキーパーのヴォルカン・デミレル(Volkan Demirel)をはじめトゥンジャイ・シャンル(Tuncay Sanli)、エムレ・アシク(Emre Asik)、そしてスイス戦で決勝点を決めたアルダ・トゥラン(Arda Turan)が出場停止となっており、またエムレ・ギュンゴル(Emre Gungor)をはじめセルヴェト・チェティン(Servet Cetin)、トゥメル・メティン(Tumer Metin)、主将のエムレ・ベロゾール(Emre Belozoglu)、そしてニハト・カフヴェチ(Nihat Kahveci)が負傷している。

 トルコ代表チームは、24日の昼頃に合宿地のウィーン(Vienna)を発ちバーゼルへ向い、トルコ史上最大の試合と呼ばれる一戦に向けて最後の準備を進める。(c)AFP/Nick Reeves