【6月24日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権2008(The Championships Wimbledon 2008)男子シングルス1回戦。日本の錦織圭(Kei Nishikori)は、フランスのマルク・ジケル(Marc Gicquel)と対戦。錦織はセットカウント1-1(6-4、5-7)で迎えた第3セット開始直後に腹筋の痛みを悪化させ途中棄権し、初戦敗退に終わった。

 錦織のグランドスラム(四大大会)デビューは、途中棄権という形で幕を閉じ後味の悪いものとなった。

 前週のノッティンガム・オープン2008(The Nottingham Open 2008)の1回戦を腹筋の痛みにより途中棄権していた錦織は、オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(All England Lawn Tennis and Croquet Club)で再び悪運に見舞われた。

 勝ち進めば3回戦で同大会5連覇中のロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)との対戦を控えていた錦織だったが、フェデラーとの対戦の機会を逸した同選手の失望は、怪我と同じくらいの痛みを伴うものとなった。

 錦織は「最初のグランドスラムだったので興奮していた。今はとてもがっかりしている。ノッティンガムではプレーしていた時に痛み始めたので大会を棄権した。ここ数日はほとんど痛みもなく大丈夫だったが、第1セットの途中から痛みだした。最後の2、3ゲームは痛みが酷かったのでサーブを打つこともできなかった。ロジャー・フェデラーと対戦したかったが、また次がある」と語っている。

 錦織は、2月に開催されたデルレイビーチ国際選手権(Delray Beach International Championships)の決勝で米国のジェームス・ブレーク(James Blake)を下し、日本人選手としては松岡修造(Shuzo Matsuoka)氏以来となるATPツアーでの優勝を飾っていた。(c)AFP