【6月24日 AFP】1928年5月17日に複葉機で初めて診療を行ったオーストラリア航空医療サービス「ロイヤル・フライングドクター・サービス(Royal Flying Doctor Service)」は、80年後の現在も、広大なオーストラリア大陸の辺境に暮らす人々へ医療の提供を続けている。

 国際的にも著名な「フライングドクター」は、オーストラリアの辺境に暮らす人々に対して総合的な医療と緊急治療を提供する医療サービスで、辺境に暮らす人々にとっては必要不可欠な存在となっている。

 オパール採掘で知られる、シドニー(Sydney)の北西770キロメートルのライトニングリッジ(Lightning Ridge)には、およそ3000-4000人の「正式な」住民と、ふらっと立ち寄り、人知れず暮らしていている約数千人が生活している。ここでも、フライングドクターは必要不可欠な存在だ。

 「この町にとってフライングドクターは非常に大きな存在。彼らがいなければ、この町には(医療の)専門家はいなくなる」と地元の関係者は述べた。

 「フライングドクター」は、寄付金や政府の助成金によって運営される非営利団体で、世界で最初の航空医療サービスだという。現在も、幅広いサービスと対象エリアの広大さで世界でもユニークな存在。

 2007年には、航空機47機が1日当たりの平均で5万9000キロメートルを飛行。範囲では700万平方キロメートルをカバーし、25万人近くに対して診察を行った。(c)AFP/Lawrence Bartlett