【6月16日 AFP】オーストラリアのクインーズランド大学(University of Queensland)顕微鏡法・微量分析センターのギルバート・プリンス(Gilbert Price)博士は、10万年前以上に生息していた史上最大の有袋類「ディプロトドン」について調査している。

 ウォンバットに似たディプロトドンは、体重2.5トン、座ったときの体高は1.8メートル、全長は3.5メートルに及ぶ。オーストラリアに存在した更新世の巨型動物類では最も有名であるにもかかわらず、その生態についてはほとんど知られていない。

 プリンス博士は、「これまでは8種ほど存在していたと考えられていたが、世界中の主要博物館を多数訪問して調査したところ、オーストラリア全土で1種しかいなかったことが分かった」と明らかにした。(c)AFP