【6月13日 AFP】米ボストン(Boston)郊外で2006年に英国人男性が妻子を射殺したとされる事件の公判で12日、検察側証拠として殺害現場を撮影したビデオが流され、ニール・エントウィッスル(Neil Entwistle)被告(29)が公判開始以来初めて涙を見せた。

 ビデオは20分間で、最初の数秒をのぞいては無音で、子ども部屋のラジオから流れるクラシック音楽だけが聞こえてくる。

 米マサチューセッツ(Massachusetts)州警察のメアリー・リッチー(Mary Ritchie)巡査部長の証言によると、ビデオは現場に到着した警察官が撮影した。ボストン郊外の高級住宅地にある被告の自宅2階の主寝室で、羽布団と枕をかけられた米国人の妻レイチェル(Rachel Entwistle)さん(当時27)と娘のリリアンちゃん(同9か月)の射殺体を発見し、そのままの状態で撮影したという。

 映像を見たエントウィッスル被告は、手で口や目を覆ってすすり泣いた。被告の母親イボンヌ(Yvonne)さんも、夫のクリフォード(Clifford)さんの肩に寄りかかるようにして涙を流した。

 ビデオ公開に先立ってDiane Kottmyer判事は陪審団に対し、衝撃的な資料を見ることになるとあらかじめ通告するとともに、感情に流されることなく「理性と分別をもって」事実を判断するよう求めた。(c)AFP