【6月13日 AFP】サンパウロ(Sao Paulo)にあるサンパウロ州立美術館(Pinacoteca do Estado)の分館Estacao Pinacotecaに12日の日中、窃盗団が侵入し、パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)の版画2点を含む絵画4点を盗み出した。

 文化省当局によると、被害総額は約100万レアル(約6600万円)にのぼるが、4点すべてに合計56万8400ドル(約6100万円)の保険が掛けられていたという。

 盗まれたのはピカソの『画家とモデル(The Painter and the Model)』(1963年)と『Minotaur, Drinker and Women』(1933年)のほか、エミリアーノ・ディ・カヴァルカンティ(Emiliano Di Cavalcanti)として知られるブラジル人画家の『Women at the Window)』(1926年)と、ラザール・セガール(Lasar Segall)の『Couple』(1919年)。

 サンパウロでは2007年12月20日にも、閉館中のサンパウロ美術館(Sao Paulo Museum of Art)から、ピカソの作品1点とブラジル人画家カンジド・ポルチナリ(Candido Portinari)の作品1点、合計5600万ドル(約60億円)相当の2作品が盗まれる事件が起きたが、絵画は3週間足らずで発見され、犯人2人も逮捕されている。(c)AFP