【6月12日 AFP】スーダンのハルツーム国際空港(Khartoum International Airport)で10日夜にスーダン航空(Sudan Airways)のエアバス(Airbus)A310機が着陸時に炎上した事故から一夜明けた11日、スーダン当局は少なくとも30人が死亡したと発表、引き続き生存者の捜索を行う一方で、詳しい事故原因を調べている。

 ヨルダンの首都アンマン(Amman)からシリアのダマスカス(Damascus)経由で到着したエアバス機には乗客203人、乗員11人の計214人が乗っていた。

 捜査責任者はハルツームの遺体安置所に30人の遺体が回収され、生存が確認されたのは121人、負傷者は22人だとし、「残りは行方不明と考えられるが、われわれが把握した情報によると、乗客数人が確認を取られないまま帰宅している」と述べた。

 国営テレビは事故直後、乗客203人の約半数が死亡したと報じていた。

 事故の状況について空港当局は、エンジンが爆発し炎が機体に燃え移ったと説明している。また、事故当時ハルツームは砂嵐に続いて豪雨に見舞われていたため、生存者によると着陸時の天候はよくなかったという。

 国営スーダン通信(SUNA)によると、事故機は悪天候のため一度ポートスーダン(Port Sudan)に着陸した後、許可が出たため再びハルツームに引き返した。(c)AFP/Talal Osman