【6月10日 AFP】(記事更新)サッカー欧州選手権2008(Euro 2008)グループC、ルーマニア対フランス。試合は0-0の引き分けに終わった。

 初戦でフランスがつまずき、ルーマニアが下馬評を覆してスコアレスドローに持ち込んだことで、グループCの情勢は新たな局面を迎えた。

 1996年の同大会ではグループリーグ初戦でフランスに敗れているルーマニアは、ほとんどの時間でフランスの攻撃を沈黙させ、世界王者のイタリアと1988年大会の覇者オランダと同居する「死のグループ」突破に向けて貴重な勝ち点1を手にした。

 一方、フランスのレイモン・ドメネク(Raymond Domenech)監督は、大会序盤は本調子でなかったものの決勝トーナメントで復調して準優勝を果たした06サッカーW杯ドイツ大会に慰めを求めているだろう。

 イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)に所属すダビド・トレゼゲ(David Trezeguet)を大会登録メンバーの23人から外すなど、06サッカーW杯と同様に選手選考で驚かせたドメネク監督は、試合後に「(ルーマニアと引き分けた結果)全ての試合が今や事実上の一発勝負となった」とし、「我々は今日の試合で貴重なものを失った。これにより残されたグループリーグの2試合で勝ち点6を獲得しなければならなくなった。私は悲観も楽観もしていない。我々は引き分けという結果だけを求めプレーを放棄したチームと試合をした。我々は多くのチャンスを作ることなく試合を支配した」と語っている。(c)AFP/Nick Reeves