【6月8日 AFP】英国の19世紀の作家チャールズ・ディケンズ(Charles Dickens)が『大いなる遺産(Great Expectations)』の執筆に使用した机といすが4日、英ロンドン(London)の競売大手クリスティーズ(Christie's)の競売で43万3250ポンド(約8960万円)という高値で落札された。

 クリスティーズによると予想落札価格は5万-8万ポンド(約1030-1650万円)だったが、競売は「極めて白熱した」展開となり、事前予想の5倍を上回る高額落札となった。

 出品された机といすは19世紀半ばのもので、机にはディケンズが晩年を過ごしたケント(Kent)州ギャズヒル(Gads Hill)の自宅で使われていたことを示す青銅の飾り板が取り付けられている。

 飾り板には「この机はディケンズの所有物であり、彼がギャズヒルで死んだときに使っていたものである。(画家の)サミュエル・ルーク・フィルデス(Samuel Luke Fildes)の『The Empty Chair』で描かれているのもこの机であり、ディケンズ最後の作品もこの机で書かれた」とある。

 落札したのはディケンズの大ファンだというアイルランド南東ウィックロー(Wicklow)在住のトム・ヒギンズ(Tom Higgins)さん(49)。「ずっとファンだった。(落札した机と椅子は)貴重な文学史の一部だ」と感慨を語った。机といすは自宅に置く予定だということで、その場所の寸法はすでに測定済みだという。(c)AFP