【6月6日 AFP】世界自然保護基金(World Wildlife Fund for NatureWWF)によると、スイスで「クマ対策」ごみ箱が開発されたという。

 スイスの東部グラウビュンデン(Graubuenden)では今年4月、餌を求めて村に入り込んだ2頭のクマのうち1頭が、住民の安全面を考慮して射殺されるという事件が発生。これをきっかけに、クマが餌をあさることのできないゴミ箱が開発されることになったという。

 WWFによると、このゴミ箱には、クマの好物のハチミツや魚、肉などが大量に入っている場合でもクマには開けられないよう、特殊なカギが設置される。動物園のクマの囲いに2種類のごみ箱の試作品を10日間置いて実験したが、両方とも中身は荒らされなかったという。

「クマ対策」ごみ箱は今後、グラウビュンデンと隣接するイタリアで4-6週間、試験的に導入される見通しだ。(c)AFP