【6月5日 AFP】長生きをしたければバカであれ。ただし、あなたがハエであるならば――スイスのローザンヌ大学(University of Lausanne)が4日、このような研究結果を発表した。

 同大の研究チームは、「ハエの知能発達と寿命には逆相関が認められた」と結論づけている。

 チームは、スイス北西部のバーゼル(Basel)地方で採集されたハエを「自然のままに放置しておくグループ」と「パブロフの法則により知能を発達させるグループ」に分けた。パブロフの法則とは、においや味を特定の食べ物や経験に条件付ける方法だ。

 30-40世代を経て、後者のハエは学習能力・記憶力ともに向上した。

 その一方で、何も手を加えなかった前者のハエの平均寿命は80-85日と、後者の「かしこい」ハエよりも長生きすることが分かった。ハエの寿命は、通常は50-60日だ。

 チームは、「ハエはかしこくなればなるほど寿命が短くなる」と結論。その理由を「神経作用が高まると、そのぶん生命維持機能が弱まるのではないか」と推定している。

 また、ハエがほかの多くの動物同様に神経作用をほとんど発達させてこなかった理由も、これで説明できるとしている。

 詳細は科学誌「Evolution」に掲載されている。(c)AFP