【6月5日 AFP】ドイツ代表のGKイェンス・レーマン(Jens Lehmann)が4日、親善試合で犯したミスや試合勘の欠如があるにもかかわらず、7日に行われるサッカー欧州選手権2008(Euro 2008)開幕戦のポーランド戦に懸念は無いと語った。

 所属するイングランド・プレミアリーグ、アーセナル(Arsenal)での2007-08シーズンの多くをベンチで過ごしたレーマンは、欧州選手権2008に向けてベラルーシとセルビアを相手に行った親善試合でミスを犯している。

 5月27日に行われたベラルーシ戦では反応が遅れてビタリー・ブリガ(Vitali Bulyga)に同点ゴールを許すと、同31日のセルビア戦ではチームがミヒャエル・バラック(Michael Ballack)とオリバー・ノイビル(Oliver Neuville)のゴールで逆転勝ちしたものの、先制ゴールを許している。

 代表で55試合に出場し、07-08シーズンにはクラブと代表で約20試合に出場したレーマンは、記者会見でアーセナルのベンチで過ごした時間は妨げになるものではないと話し「昨(07-08)シーズン、私は20か21試合に出場している。それでも十分に多いし、回復の時間が助けになるだろう。ワールドクラスの選手が大会では不調に終わるのは彼らがシーズンで50試合以上に出場しているからだ。私は昨シーズン、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)との重要な試合に2試合出場している。それに比べればそこまで厳しいものにはならないだろう」と語っている。

 08-09シーズンはシュツットガルト(Stuttgart)でプレーするレーマンは、アーセナル移籍前の1998年から2003年にかけてボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)とシャルケ04(Schalke04)で329試合に出場している。

 記者会見に同席したドイツ代表のオリバー・ビアホフ(Oliver Bierhoff)チームマネージャーは「イェンスにとっては非常に良い移籍だったと思う。問題が解決して我々も良かったと感じている。ここ2試合で彼はいくつかのミスを犯した。家庭に事情があったのだろうが、願わくば、今より心に平穏さを持ってくれればと考えている」と語り、アーセナルでのラストシーズンに不遇の時を過ごしたレーマンのシュツットガルト移籍がピッチ上での動きに繋がるのではないかと予期している。(c)AFP