【6月2日 AFP】(写真追加、一部更新)パキスタンの首都イスラマバード(Islamabad)のデンマーク大使館で2日、自動車爆弾を使った自爆攻撃が発生し、少なくとも8人が死亡、約30人が負傷した。国営テレビが伝えた。

 現場を取材したAFP特派員によると、爆発の衝撃で大使館前の建物2棟が大きな被害を受け、地面には巨大なすり鉢状の穴ができた。複数の自動車も破壊され、うち数台は炎上した。救急スタッフが搬送した負傷者の中には、大使館の治安要員も含まれていた。

 警察は周辺一帯を封鎖した。大使館近くの住民は「部屋にいたら大きな爆発があり、窓が粉々になった。何か鋭いものが飛んできて足をけがした」と証言した。

 外交筋によれば、デンマークの複数の新聞が2月にイスラム教の預言者の風刺画を掲載したことに対する脅迫があったことから、デンマークはここ数か月、外国人職員を退去させるなど大使館の業務を縮小していた。犯行声明は出ていない。(c)AFP/Rana Jawad