【6月2日 AFP】イスラエル政府は1日、レバノンのイスラム教シーア(Shiite)派原理主義組織ヒズボラ(Hezbollah)の情報員を解放し、レバノン側に引き渡した。ヒズボラはイスラエル兵の遺体を引き渡した。

 この情報員はレバノン出身のネシム・ニスル(Nessim Nisr)氏で、ヒズボラに協力したとしてイスラエルで約6年服役していた。

 同氏はイスラエルとレバノン国境のRosh Hanikraで赤十字国際委員会(International Committee of the Red CrossICRC)の仲介の下、レバノン側に引き渡された。

 同時にヒズボラ側は、2006年夏の34日間にわたる戦闘で死亡したイスラエル兵とされる遺体をICRCに引き渡した。

 イスラエル軍幹部は遺体を受け取ったことを確認したが、本当にイスラエル兵の遺体かどうかについて検査の必要があるとした。

 イスラエルとヒズボラは06年7月に捕虜となったイスラエル兵2人の解放について仲介を通して交渉を続けている。(c)AFP/Jihad Siqlawi