【6月1日 AFP】米民主党の党規委員会は5月31日、前倒し実施で予備選が無効となったミシガン(Michigan)とフロリダ(Florida)両州の代議員について、半数を復活させることを決めた。両州で勝利しながら候補指名争いで劣勢に立つヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)上院議員にとっては厳しい決定となった。

 フロリダ、ミシガン両州に下された決定により、バラク・オバマ(Barack Obama)上院議員とクリントン氏の双方に無効となった予備選で獲得した代議員の半数が分配される。これによりクリントン氏のオバマ氏リードを覆す望みは事実上不可能となった。

 指名獲得に必要な過半数の代議員数は2118人に引き上がり、クリントン氏は両州でオバマ氏より24人多く代議員を獲得したが、オバマ氏の優位は変わらない。

 民主党の党規委員会は、ミシガン州で19対8、フロリダ州で27対0の多数決でそれぞれ復活措置を決めた。

 今回の決定により、ミシガン州では、クリントン氏が34.5人、オバマ氏が29.5人の代議員を、フロリダ州では、クリントン氏が52.5人、オバマ氏が33.5人分の代議員をそれぞれ獲得した。(c)AFP/Stephen Collinson