【5月30日 AFP】中国の国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)は30日、四川(Sichuan)省の臥龍(Wolong)パンダ保護研究センターについて、四川大地震で受けた被害が甚大なため移転を余儀なくされる可能性があると報じた。センターの責任者が「移転が望ましい」と話したとしている。
 
 センターは震源から32キロの地点にあり、12日の地震では職員5人が死亡、パンダ1頭が行方不明となっている。地震前は86頭のパンダがいたが、避難したパンダもおり現在は47頭だけが残っている。

 チャイナ・デーリーによれば被害は深刻で、中国政府は前週、笹5トンを急きょセンターに送付。センター側は二次災害を警戒しており、強い余震で道路が寸断され、餌を運ぶ手段が失われることを懸念しているという。

 ただ四川省林業庁は、再建に向けた努力を進めているところで移転の判断には時期尚早だとしている。(c)AFP