メキシコ人画家タマヨの作品、中南米作家として最高値記録で落札
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【5月30日 AFP】メキシコ人画家、ルフィーノ・タマヨ(Rufino Tamayo)の作品『Trovador』(1945)が29日、ニューヨーク(New York)で競売会社クリスティーズ(Christie's)により行われたオークションで720万ドル(約7億6000万円)の高値で落札され、中南米美術品としては最高値記録を更新した。
タマヨ作品の過去の最高値記録は250万ドル(約2億6000万円)。同じメキシコ出身のフリーダ・カーロ(Frida Kahlo)の作品『Roots』が2006年に560万ドル(約5億9000万円)で落札され、中南米作家の作品としては最高値の記録を保持してきた。
クリスティーズで中南米美術を担当するVirgilio Garza氏は「今夜の取引は歴史的なものです。中南米アート市場の活況が一過性のものではないこと、海外コレクターの間で力強い需要があることがわかりました」と語った。
『Trovador』は2007年11月、販売の差し止めを求める訴訟により、いったんオークションへの出品を取り消された経緯がある。その際、落札額は200万ドル(約2億1000万円)から300万ドル(約3億1000万円)と予想されていた。持ち主のランドルフ大学(Randolph College)は、資金繰りのために作品を売ろうとしたが、愛好家や同大学美術館のスタッフたちが、寄贈品のオークション出品に反対。最終的に、裁判所は同大学に絵画の販売を許可、今回の出品となった。(c)AFP
タマヨ作品の過去の最高値記録は250万ドル(約2億6000万円)。同じメキシコ出身のフリーダ・カーロ(Frida Kahlo)の作品『Roots』が2006年に560万ドル(約5億9000万円)で落札され、中南米作家の作品としては最高値の記録を保持してきた。
クリスティーズで中南米美術を担当するVirgilio Garza氏は「今夜の取引は歴史的なものです。中南米アート市場の活況が一過性のものではないこと、海外コレクターの間で力強い需要があることがわかりました」と語った。
『Trovador』は2007年11月、販売の差し止めを求める訴訟により、いったんオークションへの出品を取り消された経緯がある。その際、落札額は200万ドル(約2億1000万円)から300万ドル(約3億1000万円)と予想されていた。持ち主のランドルフ大学(Randolph College)は、資金繰りのために作品を売ろうとしたが、愛好家や同大学美術館のスタッフたちが、寄贈品のオークション出品に反対。最終的に、裁判所は同大学に絵画の販売を許可、今回の出品となった。(c)AFP