【5月29日 AFP】(写真追加)ネパール制憲議会(定数601)は28日、王制廃止と共和制移行について採決を行い、圧倒的多数の賛成で採択、240年続いた王制が正式に廃止され、同国は共和国となった。

 採決は賛成560、反対はわずか4で、残りは欠席したという。反政府勢力だったネパール共産党毛沢東主義派(毛派)と主要政党との間で合意された和平協定の総仕上げとなった。

 議会はまた、ギャネンドラ国王(King Gyanendra)に退位と、首都カトマンズ(Kathmandu)にある王宮を博物館にすることを指示した。

 毛派のクリシュナ・バハドゥール・マハラ(Krishna Bahadur Mahara)広報担当はAFPに対し、「今日、王制を廃止したことで、犠牲となった数千人のネパール人に敬意を表す」とし、「ネパール人は数世紀におよぶ封建的な伝統から解放され、これから社会・経済が急速に変革して行く」と語った。

 当局によると、ギャネンドラ国王が王宮から退去するまでの期限は、15日間だという。(c)AFP/Sam Taylor