【5月26日 AFP】(5月27日 写真追加)第61回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)で25日、映画『Linha de PasseLine of Passage)』で4人の子どもを持つシングルマザーを演じたブラジル人女優Sandra Corveloni(43)が女優賞に輝いた。

 Corveloniにとって、ウォルター・サレス(Walter Salles)とダニエラ・トマス(Daniela Thomas)の両監督がメガホンを取った同作品は、初の長編主演作。貧しい生活の中、犯罪の世界への誘惑と闘いながら生きる子どもたちの母親Cluezaを演じた。

 Corveloniはこれまで数本の短編作品には出演していたが、主に舞台女優として活動していた。

 ほとんど演技未経験の出演者をキャスティングした同作品は、同じくサレス、トマス両監督がサンパウロ(Sao Paulo)の低所得者層の生活を描いた『Foreign Land』の続編とも言える作品。

 ウォルター・サレスは、革命家エルネスト・チェ・ゲバラ(Ernesto Che Guevara)の南米大陸での旅を描いた『モーターサイクル・ダイアリーズ(The Motorcycle Diaries)』を手掛け、世界的な知名度を得た監督。(c)AFP

カンヌ国際映画祭の公式ウェブサイト(英語)