ラテン旋風吹き荒れる今年のカンヌ映画祭、ゲバラ伝記映画などに注目
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【5月22日 AFP】今年のカンヌ映画祭(Cannes Film Festival)はラテン色の強い年として映画史に残りそうだ。スペイン語の作品、中南米をテーマにした作品が多数上映されている。
■パルムドール最有力候補のチェ・ゲバラ伝記映画
その1つが、「オーシャンズ」シリーズで知られるスティーヴン・ソダーバーグ(Steven Soderbergh)監督の『Che』だ。映画祭に参加している4000人余りの映画評論家が待ちわびる中、21日にコンペティション部門出品作として上映された。
革命家エルネスト・チェ・ゲバラ(Ernesto Che Guevara)の半生を描いた同作品は上映時間4時間以上の大作で、本編にはスペイン語を使用。約2時間ずつの2部作という、ソダーバーグ監督にとっては新しい試みだ。ベニチオ・デル・トロ(Benicio Del Toro)がチェ・ゲバラを演じている。
■カンヌ伝統のアジア作品抑え、ラテン系作品が躍進
今年のコンペティション部門では、22本の出品作品が最高賞のパルム・ドール(Palme d'Or)を競い合う。うち、中南米作品は米国作品と同じ4本で、カンヌでは伝統的に目立つアジア作品よりも数が多い。
こうした「ラテン色」が強まっているのは、過去数年にわたるスペイン語圏の映画監督たちの活躍の影響によるものだ。アカデミー賞受賞作の『トーク・トゥ・ハー(Talk To Her)』を手掛けたペドロ・アルモドバル(Pedro Almodovar)をはじめ、『パンズ・ラビリンス(Pan's Labyrinth)』のギレルモ・デル・トロ(Guillermo del Toro)、アカデミー賞候補作にもなった『バベル(Babel)』のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(Alejandro Gonzalez Inarritu)など、優秀な監督が次々現れている。
今年のオープニング作品に選ばれたのも、ブラジル人監督フェルナンド・メイレレス(Fernando Meirelles)の『ブラインドネス(Blindness)』だった。だが残念ながらパルム・ドールには最も遠い作品という見方が強く、オープニング作品に選ばれたことは、同作品にとってはマイナスに作用したのかもしれない。
「ラテン好み」の傾向は、ハリウッド(Hollywood)でも同様だ。カンヌでプレミア上映されたシリーズ19年ぶりの新作『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull)』では、ジョーンズ博士がアステカ文明の秘宝を求めてアマゾンを舞台に冒険を繰り広げる。
そのほか、女子刑務所を舞台にしたPablo Trapero監督による『Leonera (Lion's Den)』、サンパウロ(Sao Paulo)を舞台に十代の若者を描いたウォルター・サレス(Walter Salles)監督による『Linha de Passe』の2本も、コンペティション部門に出品された中南米作品だ。
一方、現時点までで最もブーイングを浴びた作品も、ラテン系の作品といわれている。「プロットが難解で極めてテンポが遅い」と評された、アルゼンチンのLucrecia Martle監督による『La Mujer Sin Cabeza (The Headless Woman)』だ。
■レッドカーペットにはマラドーナも登場
映画祭会場にはスペイン語圏の豪華俳優らも相次いで姿を見せている。ラテン系セレブ俳優の筆頭株といえば、ペネロペ・クルス(Penelope Cruz)とハビエル・バルデム(Javier Bardem)。2人はウディ・アレン(Woody Allen)監督による初のスペインで撮影作品『Vicky Cristina Barcelona』に主演している。また、アルゼンチン人の元サッカー選手ディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)も、自身のドキュメンタリー作品上映に際して登場。映画ファンに見事なリフティングを披露した。(c)AFP/Claire Rosemberg
カンヌ国際映画祭の公式ウェブサイト(英語)
<第61回カンヌ国際映画祭動画一覧へ>
■パルムドール最有力候補のチェ・ゲバラ伝記映画
その1つが、「オーシャンズ」シリーズで知られるスティーヴン・ソダーバーグ(Steven Soderbergh)監督の『Che』だ。映画祭に参加している4000人余りの映画評論家が待ちわびる中、21日にコンペティション部門出品作として上映された。
革命家エルネスト・チェ・ゲバラ(Ernesto Che Guevara)の半生を描いた同作品は上映時間4時間以上の大作で、本編にはスペイン語を使用。約2時間ずつの2部作という、ソダーバーグ監督にとっては新しい試みだ。ベニチオ・デル・トロ(Benicio Del Toro)がチェ・ゲバラを演じている。
■カンヌ伝統のアジア作品抑え、ラテン系作品が躍進
今年のコンペティション部門では、22本の出品作品が最高賞のパルム・ドール(Palme d'Or)を競い合う。うち、中南米作品は米国作品と同じ4本で、カンヌでは伝統的に目立つアジア作品よりも数が多い。
こうした「ラテン色」が強まっているのは、過去数年にわたるスペイン語圏の映画監督たちの活躍の影響によるものだ。アカデミー賞受賞作の『トーク・トゥ・ハー(Talk To Her)』を手掛けたペドロ・アルモドバル(Pedro Almodovar)をはじめ、『パンズ・ラビリンス(Pan's Labyrinth)』のギレルモ・デル・トロ(Guillermo del Toro)、アカデミー賞候補作にもなった『バベル(Babel)』のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(Alejandro Gonzalez Inarritu)など、優秀な監督が次々現れている。
今年のオープニング作品に選ばれたのも、ブラジル人監督フェルナンド・メイレレス(Fernando Meirelles)の『ブラインドネス(Blindness)』だった。だが残念ながらパルム・ドールには最も遠い作品という見方が強く、オープニング作品に選ばれたことは、同作品にとってはマイナスに作用したのかもしれない。
「ラテン好み」の傾向は、ハリウッド(Hollywood)でも同様だ。カンヌでプレミア上映されたシリーズ19年ぶりの新作『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull)』では、ジョーンズ博士がアステカ文明の秘宝を求めてアマゾンを舞台に冒険を繰り広げる。
そのほか、女子刑務所を舞台にしたPablo Trapero監督による『Leonera (Lion's Den)』、サンパウロ(Sao Paulo)を舞台に十代の若者を描いたウォルター・サレス(Walter Salles)監督による『Linha de Passe』の2本も、コンペティション部門に出品された中南米作品だ。
一方、現時点までで最もブーイングを浴びた作品も、ラテン系の作品といわれている。「プロットが難解で極めてテンポが遅い」と評された、アルゼンチンのLucrecia Martle監督による『La Mujer Sin Cabeza (The Headless Woman)』だ。
■レッドカーペットにはマラドーナも登場
映画祭会場にはスペイン語圏の豪華俳優らも相次いで姿を見せている。ラテン系セレブ俳優の筆頭株といえば、ペネロペ・クルス(Penelope Cruz)とハビエル・バルデム(Javier Bardem)。2人はウディ・アレン(Woody Allen)監督による初のスペインで撮影作品『Vicky Cristina Barcelona』に主演している。また、アルゼンチン人の元サッカー選手ディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)も、自身のドキュメンタリー作品上映に際して登場。映画ファンに見事なリフティングを披露した。(c)AFP/Claire Rosemberg
カンヌ国際映画祭の公式ウェブサイト(英語)
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