【5月14日 AFP】英国ウェールズ(Wales)北部のホリーヘッド(Holyhead)治安判事裁判所は13日、酔った勢いで映画「スター・ウォーズ(Star Wars)」のダース・ベイダー(Darth Vader)になりきり2人の男性に殴りかかった男性に、有罪判決を下した。

 有罪となったのは、アーウェル・ウィン・ヒューズ(Arwel Wynne Hughes)被告(27歳)。アルコール依存症で暴行罪の前科がある。「襲撃」時にはマントの代わりに黒いゴミ袋をまといライトセーバーの代わりに鉄の杖を手にして、ダース・ベイダーの格好をしていたという。

 事件の現場は、ホリーヘッドに「スター・ウォーズ」ファンらが2006年に建てたジェダイ(Jedi)の教会「ジェダイ・チャーチ(Jedi Church)」。3月25日、被害者のバーニー・ジョーンズ(Barney Jones)さんといとこのマイケル・ジョーンズ(Michael Jones)さんが、そこでドキュメンタリーを撮影していたところ、ヒューズ被告が「ダース・ベーダー」と叫びながら杖を振り回して2人に襲いかかり、頭や脚を殴ったという。

 治安判事裁判所のアンドリュー・ショウ(Andrew Shaw)判事は、「ダース・ベーダー」ヒューズ被告に、2月の禁固刑と100ポンド(約2万円)の罰金の判決を言い渡した。本物のダース・ベーダーに比べれば、ヒューズ被告が受けた罰は軽いといえる。ダース・ベーダーは息子のルーク・スカイウォーカー(Luke Skywalker)に手を切り落とされ、最後には銀河帝国皇帝パルパティーン(Palpatine)によるフォースの雷撃で命を奪われているのだ。

 ヒューズ被告の弁護人によると、被告は事件当時10リットルのワインを飲んでおり、襲撃したことを覚えていないという。(c)AFP