【5月12日 AFP】(一部更新、写真追加)中国南西部で12日、マグニチュード7.8の地震が発生した。中国国営新華社(Xinhua)通信によると、四川(Sichuan)省成都(Chengdu)では、小学校2つが倒壊し、小学生4人が死亡、100人以上が負傷した。

 この地震により、北京(Beijing)ではビルが揺れ、台北(Taipei)や香港(Hong Kong)、さらにはベトナムのハノイ(Hanoi)、タイのバンコク(Bangkok)でも揺れを感じた。

 震源地は、四川省の省都で人口1200万人以上が暮らす大都市の成都から93キロの距離の地点。

 成都の中国中央テレビ(CCTV)の記者によると、路上には数千人の人が飛び出してきた。公共交通機関や電力供給に障害は出ていないが、携帯電話はつながりにくい状態だという。

 米地質調査所(US Geological SurveyUSGS)によると、発生時間は現地時間午後2時30分(日本時間午後3時30分)ごろで、震源の深さは10キロ。

 新華社通信は、地震の規模はリヒタースケールでマグニチュード7.8と伝えた。また、USGSは、地震の規模をマグニチュード7.5と推定している。

 北京と上海(Shanghai)両市の住民によると、両市はほぼ同時刻に建物が揺れた。

 また、台湾の台北では、建物が約30秒間揺れた。台北での死者、負傷者は報告されていない。

 香港天文台(Hong Kong Observatory)によると、中国南部の香港でも揺れを感じた。

 香港天文台は、「複数の地元住民が揺れを感じたとして、天文台へ連絡してきた」と発表。また、香港天文台の地震計でも地震を観測したと発表した。(c)AFP