【5月12日 AFP】6日に300年ぶりに噴火したチリ南部チャイテン(Chaiten)火山の活動は11日も収まる気配はなく、チリ・アルゼンチン両国に影響が広がっている。公式データはないものの、政府関係者は活動は今後も数週間から数か月続く可能性があると指摘している。

 火山近隣の地区には避難勧告が出され、住民らは自主的または強制的に避難した。

 チャイテンから約70キロ、人口2000人ほどのフタレウフェ(Futaleufu)は先週までパタゴニア(Patagonia)を訪れる観光客で賑わっていたが、今では住民の多くが避難し、現在も町に残るのはわずか280人。女性と子どもだけ避難させ、自らは家畜を守るために残る男性も少なくないという。(c)AFP