【5月8日 AFP】2日噴火したチリ南部のチャイテン(Chaiten)火山の噴煙被害が拡大し、健康への影響が懸念されている。

 噴煙は火山灰を降らせながらゆっくりと移動し、800万人が住むアルゼンチンの首都ブエノスアイレス(Buenos Aires)に近づいている。到達は時間の問題とみられ、保健当局は肺の粒子を吸い込まないよう注意を呼びかけている。チャイテン火山の周囲半径30キロメートルの住民数千人はすでに避難が完了している。

 チャイテン火山は、チリの首都サンティアゴ(Santiago)の南1300キロメートルに位置し、2日に溶岩と大量の灰をともなって激しく噴火した。(c)AFP