【5月7日 AFP】台湾の民進党政権がパプアニューギニアとの外交関係樹立のために用意した工作資金3000万ドル(約31億4000万円)が仲介者に持ち逃げされたことが発覚し、邱義仁(Chiou I-jen)行政院副院長(副首相)を含む閣僚3人が引責辞任を表明、台湾史上最悪の外交不祥事となった。

 邱副院長に続き、黄志芳(James Huang)外交部長(外相)、さらに柯承亨(Ko Chen-heng)国防部副部長(副国防相)が辞意を表明した。

 3人は工作資金の一部着服については疑惑を否定しているが、捜査当局は同日、台北(Taipei)市内にある3人の事務所や自宅を家宅捜索した。

 事件は2日、シンガポールの高裁が台湾政府の要請に応じ、「仲介者」2人の共同名義口座の凍結を認めたことから発覚した。

 当局は、この2人をシンガポール人のWu Shih-tsai容疑者と台湾人のChing Chi-ju容疑者と断定。台湾からの出国を禁じられているWu容疑者は容疑を否認しているが、米国パスポートも所有するChing容疑者の行方は分かっていない。

 今回の不祥事は、残り任期わずかの陳水扁(Chen Shui-bian)政権下の同国に大きな衝撃を与えた。(c)AFP/Benjamin Yeh