【5月6日 AFP】2日に噴火したチリ南部のチャイテン(Chaiten)火山は、現在も周辺地域に大量の火山灰を降らせている。火山から約10キロの位置にあり、4000人の住民ほぼ全員が避難したチャイテンに続き、フタレウフェ(Futaleufu)でも避難が始まった。地元当局が5日、発表した。

 フタレウフェはチャイテン火山から約70キロ東のアルゼンチン国境近くに位置し、約1800人が暮らしている。チリの危機管理当局によるとチャイテン火山は現在も活発に活動しており、噴煙はフタレウフェ方向に流れている。フタレウフェの降灰量は30センチに上っている。

 チャイテン火山は、首都サンティアゴ(Santiago)の1300キロ南にある標高1000メートルの火山。チリ国立地質鉱業調査所(National Geologic and Mining Service)の火山学者Luis Lara氏は、チャイテン火山の噴火は最も危険な性質のもので、噴火が終息するまで数か月かかる可能性があると指摘している。(c)AFP