【5月6日 AFP】仏文化省は5日、乳がんと闘った歌手のカイリー・ミノーグ(Kylie Minogue)に、レジオン・ドヌール勲章(Legion d’Honneur)のシュヴァリエ(Chevalier)を授与した。

 クリスティーヌ・アルバネル(Christine Albanel)文化・通信相は叙勲の際、ミノーグを「触れるものすべてを金に変えてしまう世界の音楽界のミダスだ」と称賛。「乳がんであることを公表したあなたの勇気に敬意を表したい。『カイリー効果』で、若い女性たちがすすんで定期的に乳がん検査を受けるようになったと話す医者もいる」と述べた。

 パリ(Paris)市内で行われた受勲式に両親とともに出席したミノーグは、初めて訪れたときから「フランスに恋をしていた」と語っている。

 ミノーグは6日のパリでのコンサートを皮切りに、欧州ツアーをスタートさせる。

 同勲章はこれまでボブ・ディラン(Bob Dylan)、デヴィッド・ボウイ(David Bowie)、ジョージ・クルーニー(George Clooney)、レオナルド・ディカプリオ(Leonardo Di Caprio)、クリント・イーストウッド(Clint Eastwood)、ロバート・レッドフォード(Robert Redford)、メリル・ストリープ(Meryl Streep)、ブルース・ウィリス(Bruce Willis)などさまざまな有名人に授与されている。

 ミノーグは2007年12月に新年の叙勲者リスト入りを果たし、大英勲章OBE(The Most Excellent Order of the British Empire) も授与された。(c)AFP