【4月29日 AFP】(一部訂正)NBA、マイアミ・ヒート(Miami Heat)のパット・ライリー(Pat Riley)ヘッドコーチ(以下、HC)が、28日に辞任した。2008年にバスケットボールの殿堂(Basketball Hall of Fame)入りが決まっているライリー氏は、週末にかけてチームオーナーのミッキー・アリソン(Micky Arison)氏と、15勝67敗とリーグ最下位に終わったチームの今後の方向性について話し合っていた。後任にはアシスタントコーチを務めるエリック・スポールストラ(Erik Spoelstra)氏が就き、ライリー氏はHCと兼任していた球団社長の座に留まる。

 ライリー氏は「コーチとしてのキャリアをスタートしたとき、自分が持ち合わせているものの全てを試合に生かすことができない場合には身を引くことを自分に誓った。最初の22年間はくたくたになるまで働いてきたが、最後の5年間はそうではなかった。今はこの仕事をこれ以上続けていきたいとは思わない」と語っている。

 一方、後任を務めることになったスポールストラ氏は「マイアミ・ヒートのヘッドコーチを務めることになり、どれほど興奮し、どれほど名誉なことだと思っているかを皆に知ってもらいたい。また私がチームを率いていくことができると信じてくれている人たちに感謝したい」と語っている。

 ヒートはシャキール・オニール(Shaquille O’Neal)のフェニックス・サンズ(Phoenix Suns)へのトレードや、ドウェイン・ウェイド(Dwyane Wade)の怪我による欠場などにより、2005-06シーズンにNBAファイナルを制した2年後には最下位に転落した。

 スポールストラ氏は「これから先、難題にぶつかることは分かっているが、それらを楽しみにしている。成功を収めていた日々を取り戻したい」と語っている。

 2003年に一度休養を取っているライリー氏は「私は公式に引退した。この日を待ちわびていたが、前に進むことはやめない。ヒートにとって一番の利益になるであろう行動を取っていく」と語り、HCとしての復帰はないとの見解を示した。

 復帰を否定し、チームの再建をスポールストラ氏に託すことになったライリー氏は「成績を残すためにエリックを選んだ。彼は信頼のおける人物であり、大きな自信に満ち溢れている。優れた倫理観を持ち合わせた有能で信頼のおける人物とはエリックのような人物のことをいう」と語っている。

 2005-06シーズンにライリー氏は、シーズン途中からスタン・バンガンディ(Stan Van Gundy)氏の後任としてHCに就任し、ヒートをNBA王者の座に導いた。HCとしての25シーズンで、通算1210勝694敗の成績を収め、5回のNBA制覇を果たしている。(c)AFP