【4月23日 MODE PRESS】イーサン・ホーク(Ethan Hawke)が監督・脚本・原作・出演の4役をこなした『痛いほどきみが好きなのに(The Hottest State)』が5月17日から全国で公開される。若かりし頃に書いた同作品についてイーサン・ホークが語った。

■インタビュー:イーサン・ホーク監督

-今回の作品を撮るきっかけは?

 僕が初出演した『いまを生きる』という映画にインスパイアされて、ものを書くことに興味を持ち始めた。また、この作品でベニス(Venice)や東京(Tokyo)などを旅して、監督業にも興味を持った。

 それから小説「痛いほどきみがすきなのに」を4年くらいかけて書いた。若かったので、自分を表現したくてたまらなかった。今振り返るともっと冷静に物事を見ることができる。完成したものの10年くらいはそのままで、2作目を書いた時に読み返して、脚本として修正することにした。

-同作品は自分の経験を反映させた自伝的作品?

 個人的な物語だけど思い出ではないから映画用に脚色した。脚本にする時に、若い頃に書いた原作が持つナイーブさを残したかった。若さ故の素朴さを残しつつ体裁を整える程度にした。

-若い頃は誰もがこんな気持ちを持つもの?

 20代は自分を模索する時期で、辛いもの。この作品は、男らしくないという固定観念を持たず、男性に観て欲しい。

-監督・脚本の2役を経験してみた感想は?

脚本を書くのは孤独で、監督や演技は共同作業で、コラージュを作るみたいな喜びがある。

-俳優陣の印象は?

 ぴったりの2人をキャスティングする必要がある。マーク(Mark)は演じることにどん欲で、どんな映画にも興味を持っているのが伝わった。若い頃を思い出させてくれた。

 サラ(Sara)のキャスティングは難しかったけど、どこか捕らえどころがなく魅力的な人物を捜した。彼女はしっかりしていて頑固だけど、自惚れているわけではない。カタリーナ(Catalina)は本当に特別な女優だ。気品があり、独特な演技をする。(c)MODE PRESS

公開情報:5月17日、新宿武蔵野館ほかにて全国ロードショー