【4月22日 AFP】パレスチナのイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)の最高指導者、ハレド・メシャール(Khaled Meshaal)氏は21日、在住するシリアの首都ダマスカス(Damascus)で記者会見し、ハマスは1967年の第3次中東戦争の境界線内にパレスチナ国家を建設することを受け入れる用意があるとしたが、イスラエルの生存権については認めないと言明した。

 メシャール氏によると、エルサレム(Jerusalem)を首都とした、入植地のないパレスチナの主権国家の建設と合わせ、パレスチナ難民が帰還する権利を受け入れるが、イスラエルは承認しないという。

 メシャール氏は、中東歴訪中のジミー・カーター(Jimmy Carter)元米大統領との2度の会談を行ったが、コメントを発表したのは今回が初めて。

 カーター氏は同日、メシャール氏の記者会見に先立ち、パレスチナの住民投票で平和条約締結が承認されれば、ハマスは隣国としてのイスラエルの生存権を認めると述べたと語っていた。(c)AFP