【4月21日 AFP】20日に投票が行われたパラグアイ大統領選挙は、元カトリック司教で野党連合「Patriotic Alliance for Change」を率いるフェルナンド・ルゴ(Fernando Lugo)候補が、得票率43%で当選確実となった。

 ABCコロル(ABC Color)紙と民間ラジオ局ニャンドゥティ(Nanduti)放送が合同で行った出口調査によると、初の女性大統領候補となったブランカ・オベラル(Blanca Ovela)前教育相は得票率37%でルゴ候補に及ばず、61年におよぶコロラド党(Colorado Party)政権に終止符が打たれることとなる。また、1954年から35年におよんだ故アルフレド・ストロエスネル(Alfredo Stroessner)将軍の独裁政権に対するクーデターに協力したことで知られるリノ・オビエド(Lino Oviedo)元陸軍司令官(64)は得票率16%で3位に終わった。

 また、ウルティマオラ(Ultima Hora)紙、調査会社CoinTelefuturoテレビによる合同出口調査では、ルゴ候補の得票率は40.1%、オベラル氏が37.2%となっている。

 パラグアイの大統領選挙では、決選投票は行われないため、ルゴ候補の当選はほぼ確実。(c)AFP/Laurence Thomann