【4月17日 AFP】ついにインターネットテレビの時代がやってきたようだ。動画の新たな視聴方法が提供されるとともに、ウェブ上で横行する海賊行為への反撃が模索されようとしている。

 米メディア大手ニューズ・コーポレーション(News Corp.)とNBCユニバーサル(NBC Universal)の合弁動画ベンチャーHuluは前月、インターネット動画サービス「Hulu.com」の提供を開始した。

 HuluのJason KilarCEOは今週、フランス・カンヌ(Cannes)で開催中の国際テレビ番組・デジタルコンテンツ見本市「MIPTV featuring MILIA」で開かれた会議で、ビデオオンデマンド(VOD)サービスを「見たいときに無料で好きな番組を見られるサービス」と表現した。

 インターネット動画サービスに続々と進出するテレビネットワークは、各社の番組が絶えず違法にダウンロードされている動画投稿サイト「ユーチューブ(YouTube)」などへの反撃を開始する構えだ。

■見直しを迫られるインターネット動画サービス

 ここ数年で、ジュースト(Joost)、バブルガム(Babelgum)など複数のインターネット動画サービスが立ち上げられた。

 しかし、専門家はこれらのサービスがどのような結果を目指しているのか、疑問視している。これらのサービスに対しては、十分な内容を提供していない、テレビシリーズの一部しか提供しないなどの批判が寄せられており、最近、路線変更を始めたサービスもある。

 例えば、ジューストは主要な放送スタジオやテレビネットワークへの参加を検討しており、バブルガムは独立系映画、スポーツ、自然、旅行などに的を絞っている。
 
 KilarCEOは「いまは攻めるときで守るときではない」とし、「インターネットユーザーはいずれにせよ見たい番組を手に入れる。しかし、番組が違法にダウンロードされれば、いかなる広告収入も得られない」と指摘する。

 膨大な回線容量のため、サイト運営費は非常に高額だ。

 次世代メディア・エンターテインメント雑誌FutureMedia4月号は「広告料収入で長編ビデオをウェブ上で提供する効果的なビジネスモデルを考案した人はまだいない。開発した会社は金鉱を掘り当てたも同然だ」としている。(c)AFP