【4月14日 AFP】マダガスカル(Madagascar)島にしか生息しない希少な動植物、数千種の保護を目的とした大規模な調査が10日、米科学誌サイエンス(Science)に発表された。

 マダガスカル島は面積58万7000平方キロ、世界で4番目に大きなアフリカの島。固有動植物の多様性は世界有数とされ、全世界の種の2%が生息している。この島の野生キツネザルのほか、チョウ、カエル、ヤモリ、アリの数種は、他では見られない固有種である。また、世界のカメレオンの半数はこの島に生息している。

 6か国の博物館、動物園、大学、非政府組織(NGO)関係者22人が集まったチームは、この島特有の環境とこの島に共生する約2300種の動植物を保護するため、詳細なロードマップを作った。

 チームは島中の動植物の正確な生息場所に関する詳細データを収集。その後、特別なソフトウエアを使用して、生息範囲を特定し特別保護地域を設定した。

 ロードマップでは、森林破壊で生息場所が急速に失われつつあるために深刻な絶滅の危機にある種が優先されている。

「これまで保護計画は1つの種または数種からなるグループ単位で作られてきたが、絶滅から種を救うためにはそれでは遅すぎる」と研究の共著者、米カリフォルニア大学バークリー校(University of California, Berkeley)のクレア・クレメン(Claire Kremen)氏は話す。「これまで生物学者や政策立案者には、このように多岐にわたる種をこのような細かいスケールで広範囲にわたって解析できる手法がなかった。だが、われわれの分析は保護計画でなし得る水準を引き上げ、意思決定者が保護するのに最も重要な場所を決めるのに役立つ」

 野生動物保護協会(Wildlife Conservation SocietyWCS)のスティーブン・サンダーソン(Steven Sanderson)代表は「この研究は、マダガスカルの保護目標を最も効果的な方法で達成することを助ける青写真となるだろう」とし、「マダガスカルは野生生物や荒野の保護を世界的に先導してきた。マダガスカルの自然遺産を守る取り組みを支援できることを大変誇りに思う」と述べた。(c)AFP