【4月11日 AFP】英国の動物保護団体は10日、絶滅が危ぶまれているアカリスを殺したなどのコメントが雑誌に掲載された英ロックバンド、ザ・フォール(The Fall)のフロントマン、マーク・E・スミス(Mark E. Smith)さんに対し、調査を行っていることを明らかにした。

 問題のコメントは、スミスさんが英音楽誌アンカット(Uncut)に語ったもの。「リスなんかどうでもいい。実際、この週末に2匹殺した。庭のフェンスをかじっていたからだ」と語った。ただ、スミスさんがアカリスと国内でも一般的に見られるハイイロリスを混同しているかどうかは定かではない。このほかにもスミスさんは、故意にカモメをひき殺しても「問題ない」との発言もしている。

 英国王立動物虐待防止協会(Royal Society for the Prevention of Cruelty to AnimalsRSPCA)は「スミスさんの発言は極めて無責任である上、アカリス2匹を殺して『Wildlife and Countryside Act(野生生物及び田園地域保護法)』に違反したことを認めたも同然。若者向けの雑誌で、野生動物いじめを勧めるようなコメントを口にするなど、極めてばかげているし無責任だ」と述べた。

 RSPCAによると、保護動物であるアカリスを殺す、傷つける、捕獲するなどした人は起訴され、最長6か月の懲役または最大2万ポンドの罰金、もしくはその両方を課せられる。同様に、カモメをひき殺すことも犯罪だとしている。(c)AFP