【4月10日 AFP】シンガポールのメディア開発庁(Media Development AuthorityMDA)は9日、ケーブルTV局「スターハブ(StarHub Cable Vision)」に対し、女性同士のキスシーンを含むミュージックビデオを放映したとして、1万シンガポールドル(約74万円)の罰金支払いを命じたことを明らかにした。

 問題となった映像は、スターハブのMTV Mandarinチャンネルで放映されたオリビア・ヤン(Olivia Yan)の楽曲のビデオクリップ。MDAは映像が「2人の少女がキスをしている姿を美化し、関係性を許容できるものとして描いている」として、同性愛を容認する商業目的の映像放映を禁止するテレビ広告指針に反しているとの判断を、ウェブサイト上の声明で発表した。

 シンガポールでは同性愛者間での性行為は違法とされ、厳格な検閲が行われている。執行はまれだが、違反すると最高2年の実刑判決に処せられる。(c)AFP