【4月8日 AFP】大卒の女性は、学歴がそれより低い女性よりも結婚する率が高い。オーストラリアのモナッシュ大学(Monash University)が7日にこのような調査結果を発表した。

 調査は2006年のオーストラリアの国勢調査の結果を基に、30-34歳の女性にしぼって行われた。その結果、大卒以上の結婚率は61%で、高卒以下の53%を上回った。「学歴が高い女性ほど、型にはまらず経済的にも自立しているために、結婚する必要がなく、結婚したいとも思っていない」との通説をくつがえす結果になった。

 1996年に同年代の女性に行われた調査では、大卒以上の結婚率は64%で、高卒以下の65%をわずかに下回っていた。この10年間で、「学歴が高い女性ほど結婚する」傾向へ逆転した形だ。収入が高い人ほど結婚する傾向にあることが背景にあるとされている。

 調査では、結婚率が全体的に下がるなか、30歳以上では高卒女性で結婚率の低下が急速に進んでいることも明らかになった。ある研究員は、事実婚が容認されるようになってきたことが結婚率の低下を招いていると指摘している。(c)AFP