マリー・アントワネット「懐中時計」の複製、スウォッチがバーゼルで発表
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【4月8日 AFP】世界最大規模の時計・宝飾品見本市「バーゼルワールド2008(Baselworld、通称:バーゼルフェア)」が3日から10日まで、スイス・バーゼル(Basel)で開かれている。4日には、マリー・アントワネット(Marie-Antoinette)のために作られた金の懐中時計のレプリカが出展された。
■天才時計師ブレゲの傑作
ブレゲ(Breguet)の160番、また「マリー・アントワネット」の名で知られるこの時計は1783年にアントワネットがアブラアン・ルイ・ブレゲ(Abraham Louis Breguet)に発注したもの。18カラットのゴールドと水晶でできており、63個の宝石を付けた自動巻きの懐中時計だ。
最終的にこの時計のオリジナルが完成したのは1827年、アントワネット女王がギロチンに掛けられてから34年後だ。注文が入ってからは44年が経っていた。その悲話と、時計に凝縮された高度な技術によって、時計は早くも伝説になった。
■オリジナル不在の中、複製に挑戦
完成後、その時計を購入した何者かが、エルサレム(Jerusalem)にある美術館に時計を寄付。しかし1983年、美術館からその時計が盗まれる。
レプリカの公開に当たり、ブレゲを傘下に置くスウォッチグループのニコラス・G・ハイエック(Nicolas Hayek)会長は「3年前、この時計を自分たちで作ろうと決めました。大きな挑戦でした。」
スウォッチグループがこの時計を再現するという仕事は、ブルゲの歴史に深く名を残した。この歴史的挑戦に取りかかった時、時計製造業者の中でオリジナルを見た人は誰もいなかった。参考にできたのは、ブレゲと美術館が保管していたデッサンと、技術的な情報だけだった。
■アントワネットお気に入りの木で「箱」を
パリ郊外ベルサイユ(Versailles)宮殿内のアントワネットお気に入りの木が、倒されるところだったということを知り、ハイエック会長は時計の箱を作るため、その木の購入を宮殿に依頼した。しかし、宮殿はその木を無償で提供。ハイエック氏は代わりに500万ユーロの寄付金を、宮殿内のプチ・トリアノン(Petit Trianon)の改装のため寄付した。そこはマリー・アントワネットがいつも過ごしていた場所だった。
■2007年に本物が発見される
時計の製作に取りかかっている頃、ハイヤック会長はエルサレム近辺に住む匿名の人物からメッセージを受け取った。オリジナルの時計を会長に売るという内容だった。匿名の人物は、時計を16万5000ドル(約1700万円)で購入したと主張し、これ以上の額を支払うことを求めた。ハイヤック会長は、その時計が本物かどうかを確かめようとしたが、その後返事はなかったという。
2007年末、懐中時計が発見され、エルサレムの美術館に戻された。その後は、一般に公開されていない。
■レプリカ時計の販売は?
ハイヤック会長は、バーゼルワールドが終了する10日に、レプリカ時計を販売するかどうかを決定する予定。販売されることになれば、年に1、2個が製造されることとなる。値段については未定だが、「オリジナルの値段を参考に」と話している。(c)AFP
■天才時計師ブレゲの傑作
ブレゲ(Breguet)の160番、また「マリー・アントワネット」の名で知られるこの時計は1783年にアントワネットがアブラアン・ルイ・ブレゲ(Abraham Louis Breguet)に発注したもの。18カラットのゴールドと水晶でできており、63個の宝石を付けた自動巻きの懐中時計だ。
最終的にこの時計のオリジナルが完成したのは1827年、アントワネット女王がギロチンに掛けられてから34年後だ。注文が入ってからは44年が経っていた。その悲話と、時計に凝縮された高度な技術によって、時計は早くも伝説になった。
■オリジナル不在の中、複製に挑戦
完成後、その時計を購入した何者かが、エルサレム(Jerusalem)にある美術館に時計を寄付。しかし1983年、美術館からその時計が盗まれる。
レプリカの公開に当たり、ブレゲを傘下に置くスウォッチグループのニコラス・G・ハイエック(Nicolas Hayek)会長は「3年前、この時計を自分たちで作ろうと決めました。大きな挑戦でした。」
スウォッチグループがこの時計を再現するという仕事は、ブルゲの歴史に深く名を残した。この歴史的挑戦に取りかかった時、時計製造業者の中でオリジナルを見た人は誰もいなかった。参考にできたのは、ブレゲと美術館が保管していたデッサンと、技術的な情報だけだった。
■アントワネットお気に入りの木で「箱」を
パリ郊外ベルサイユ(Versailles)宮殿内のアントワネットお気に入りの木が、倒されるところだったということを知り、ハイエック会長は時計の箱を作るため、その木の購入を宮殿に依頼した。しかし、宮殿はその木を無償で提供。ハイエック氏は代わりに500万ユーロの寄付金を、宮殿内のプチ・トリアノン(Petit Trianon)の改装のため寄付した。そこはマリー・アントワネットがいつも過ごしていた場所だった。
■2007年に本物が発見される
時計の製作に取りかかっている頃、ハイヤック会長はエルサレム近辺に住む匿名の人物からメッセージを受け取った。オリジナルの時計を会長に売るという内容だった。匿名の人物は、時計を16万5000ドル(約1700万円)で購入したと主張し、これ以上の額を支払うことを求めた。ハイヤック会長は、その時計が本物かどうかを確かめようとしたが、その後返事はなかったという。
2007年末、懐中時計が発見され、エルサレムの美術館に戻された。その後は、一般に公開されていない。
■レプリカ時計の販売は?
ハイヤック会長は、バーゼルワールドが終了する10日に、レプリカ時計を販売するかどうかを決定する予定。販売されることになれば、年に1、2個が製造されることとなる。値段については未定だが、「オリジナルの値段を参考に」と話している。(c)AFP