【4月1日 AFP】イラクで前月25日から続いていたイラク治安部隊とイスラム教シーア(Shiite)派武装勢力との戦闘について、AFPが治安当局関係者の報告などに基づき算出した統計によると、一連の戦闘での死亡者数は、少なくとも461人に上ることが明らかになった。

 戦闘は前月25日、イラク政府のヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)首相が、南部の港湾都市バスラ(Basra)の、主にシーア派反米指導者ムクタダ・サドル(Moqtada al-Sadr)師傘下の民兵組織「マフディ軍(Mahdi Army)」を中心としたシーア派武装組織の拠点に対する攻撃を治安部隊に命じたことで始まった。

 市街戦はイラク全土のシーア派地域に拡大し、特にバスラとバグダッド(Baghdad)では激戦となった。両都市では、1100人以上の負傷者が出ている。

 内務省のAbdul Karim Khalaf報道官は、戦闘が始まって以来、バスラでは少なくとも215人が死亡し、600人が負傷したと発表している。

 また、保健当局や治安当局の関係者によると、バグダッドでは、マフディ軍の拠点とされるサドルシティ(Sadr City)を中心に、140人が死亡したという。(c)AFP