【3月30日 AFP】(3月31日 一部更新、写真追加)ギリシャの首都アテネ(Athens)のパナシナイコ(Panathenaic)競技場で30日、多発する中国への抗議行動に備えた厳戒態勢が敷かれる中、北京五輪組織委に聖火を引き渡す式典が行われた。

 ギリシャ警察は前代未聞の警官2000人を動員し、式典に向け市内の警備にあたっていたが、午後3時(日本時間午後9時)から行われた式典中に「チベットを救え」と叫んだ10人ほどが即座に警察に逮捕されたほか、中国で非合法とされている法輪功(Falungong)のメンバー3人が競技場に入ろうとしたところを拘束された。

 3人の男が会場に乱入した24日の採火式から7日間にわたりギリシャ各地をまわった聖火リレーの期間中、各地でチベットを支援する活動家や左翼団体による抗議行動が散発した。

 ギリシャ中央部のVolosを28日に聖火が通過した際には横断幕を掲げた20人ほどの抗議デモ隊を警官隊が制止し、1人を逮捕した。また、近隣のLarissaから70キロほどの場所では聖火を追おうとしたデンマーク人活動家約10人が警察に制止された。29日にアクロポリスに聖火が到着した際には、取材陣も厳しく規制された。

 ギリシャ国内最後となる30日のアテネ市内でのリレーは、コースを短縮して予定よりも数時間早く切り上げられた。ギリシャ国内で聖火は常に警察車両と警備員に囲まれて移動した。

 1896年に第1回近代五輪が開催されたパナシナイコ競技場で行われた式典には2万人の観衆が集まった。現地警察によると、来場者は入り口でチェックされ、投げることのできる物や横断幕などは没収された。

 北京五輪の聖火リレーは史上最長で、130日間で13万7000キロを移動する。聖火は世界中を巡るが、コースの大半を中国国内が占める。(c)AFP/John Hadoulis