【3月28日 AFP】コモロ連合のヌズワニ(Nzwani)島(アンジュアン島、Anjouan)で行われていた、連合政府軍とアフリカ連合(African UnionAU)の合同部隊によるモハメド・バカル(Mohamed Bacar)前連合政府大統領派に対する掃討作戦で26日、バカル前大統領が高速艇で仏領マヨット(Mayotte)島に逃亡し、フランスへの政治亡命を求めた。

 これに対し、仏政府筋は27日、政治亡命を認めるかはまだ検討中とした上で、バカル前大統領が同日、マヨット島から仏領レユニオン(Reunion)島へ移送される予定であることを明らかにした。

 仏政府がバカル前大統領の政治亡命を検討していることで、コモロ国内では27日、反仏デモが行われた。コモロ連合のMohamed Bacar Dossar国防相は、「コモロ国民の失望は理解できる。バカル(前大統領)やその仲間を取り戻しコモロの裁判所に送るために、できる限りのことをする」と語るとともに、仏政府にバカル前大統領の引き渡しを求めた。(c)AFP/Emmanuel Tusevo