【3月26日 AFP】フランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領は25日、チベット(Tibet)自治区に対する中国政府の姿勢をめぐり、今年8月に行われる北京五輪開会式のボイコットもありえるとの姿勢を示した。他の主要国は開会式出席を明言している。

 サルコジ大統領は同日、ボイコットに関し「あらゆる選択肢がある」と語り、チベット問題に関する中国政府指導部の「責任」を訴えた。また、同大統領の側近は、仏政府が依然として北京五輪開会式のボイコットを検討中だとしているが、五輪自体のボイコットの可能性については否定している。

 米ホワイトハウス(White House)は、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領の開会式出席に変更はないとの立場をとっており、英政府もゴードン・ブラウン(Gordon Brown)英首相が閉会式に出席することを明らかにしている。

 チベット自治区などで発生した大規模な暴動に対する中国当局の弾圧に対しては、五輪ボイコットなどの強硬な手段を求める声が世界中で高まっており、サルコジ大統領の発言もその流れに沿うものといえる。(c)AFP/Guy Jackson