【3月23日 AFP】2月17日のコソボ(Kosovo)自治州の独立宣言に反対する同自治州のセルビア人が同自治州北部で22日に開催した抗議デモに、ボスニア・ヘルツェゴビナから1人のセルビア人マラソンランナーが文字通り駆けつけた。

 このランナーはZeljko Blagojevicさん。14日にボスニア・ヘルツェゴビナ西部の都市バニャルカ(Banja Luka)を出発し、9日間で900キロ以上を走破した。途中通過した都市は17を数えた。
 
 「ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦」とともにボスニア・ヘルツェゴビナを構成するセルビア人共和国(スルプスカ共和国、Republika Srpska)は、独自の大統領や政府、議会、警察を持っている。

 「コソボはセルビア」と書かれたTシャツを着たBlagojevicさんは、コソボ北部のコソフスカ・ミトロビツァ(Kosovska Mitrovica)に到着すると、数百人のコソボ独立反対デモ参加者から手荒い歓迎を受けた。

 大旅行を遂げたBlagojevicさんは「私はあなた方と共感し、セルビア人共和国が支持していることを伝えたかった。これはセルビア人共和国とコソボのセルビア人が、一つの魂を持っていることを示すための道のりだった」と語った。(c)AFP