【3月18日 AFP】08世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2008)・男子シングルに出場する日本の高橋大輔(Daisuke Takahashi)は、日本人男子選手として世界選手権で初めての金メダルを獲得することで、歴史に名を残すことを目標としている。

 2007年大会で日本人史上最高位となる銀メダルを獲得した高橋は、07-08グランプリシリーズでは第1戦のスケート・アメリカ(Skate America 2007)、第6戦のNHK杯(NHK Trophy 2007)を制し、2月の四大陸選手権2008(ISU Four Continents Figure Skating Championships 2008)ではISU公認の世界最高得点を記録した。

 高橋が唯一優勝を逃したのは、スイスのステファン・ランビエール(Stephane Lambiel)に逆転を許し2位に終わったグランプリシリーズ・ファイナル(Figure Skating Grand Prix Series Final 2007-08)だけであり、2007-08年シーズンは高橋が中心となって進んでいる。

 それでも高橋が金メダルを獲得するためには、ランビエールや大会2連覇を狙うフランスのブライアン・ジュベール(Brian Joubert)に勝たなければならない。

 高橋の指導を行うニコライ・モロゾフ(Nikolai Morozov)氏は「高橋には優勝してもらいたい。高橋には優勝するだけの能力があるが、完璧な演技をする必要がある。全ての準備が整っているので、怪我や体調面に気をつけ、素晴らしい日を迎えたい」と語っている。

 男子シングルは、08欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships 2008)でチェコのトマシュ・ベルネル(Tomas Verner)に優勝をさらわれ3位に終わるなど、ジュベールが健康面に問題を抱えているため、混戦になることが確実視されている。

 ジュベールは「世界選手権での優勝は常に難しいことだが、今年はさらに厳しい戦いになるだろう。私は優勝候補ではなく、優勝争いには関係がない。高橋には重圧が掛かることになる」と語っている。

 一方でジュベールは、高橋が目覚ましい活躍を見せているにもかかわらず「最も気をつけなければならない選手」として2005、06年に大会2連覇を果たしたランビエールの名前を挙げている。

 シーズン序盤にはトリプルアクセルに問題を抱えていたランビエールだが、大方の予想を覆しグランプリシリーズ・ファイナルを制すなど、技術・芸術の両面で金メダルを獲得できるだけの能力を兼ね備えている。

 また欧州選手権の覇者ウェルナー、エリック・ボンパール杯(Trophee Eric Bompard 2007)を制したカナダのパトリック・チャン(Patrick Chan)や、ロシアのセルゲイ・ボロノフ(Sergei Voronov)、ベルギーのケヴィン・ヴァン・デル・ペレン(Kevin Van der Perren)なども表彰台入りを目指している。(c)AFP/Paul Defosseux