【3月17日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ(Thomas Bach)副会長は、16日の独日曜紙「ビルト・アム・ゾンターク(Bild am Sonntag)」で、チベットの抗議行動への中国当局の対応に抗議するため、スター選手の多くが北京五輪のボイコットを検討していると述べた。

 バッハ副会長は、選手たちの懸念は理解できるが、五輪には参加するよう説得していると説明。北京が五輪開催地に選出された際、人権問題を考慮したかどうかとの問いには、「五輪はより開放的な中国の実現に寄与すると考えている」と述べて、中国への注目度が上がることでプラスの効果が出ることに期待を示した。

 一方、「国連(UN)が長年解決できない問題を、われわれが解決することはできない」「五輪は万能薬ではない」とも述べた。

 ビルト紙は同日の紙面で、北京五輪への参加に抵抗感を覚えるとする複数のドイツ人選手らの意見を紹介している。(c)AFP