【3月17日 AFP】(写真追加)アルバニアの軍用火薬庫で起きた爆発による死者が16日、9人に上った。救急隊員らは同日、武器庫や破壊された家屋のがれきをぬって、犠牲者の捜索活動を行った。

 サリ・ベリシャ(Sali Berisha)首相は、首都ティラナ(Tirana)郊外のGerdec近郊で、「爆発現場からさらに犠牲者が発見された。若い女性も自宅のがれきの中から見つかった」と語った。

 兵士約1000人と警察官約500人が、さらなる爆発に備えて、影響のあった地域の警戒に当たった。軍用ヘリコプターも出動し、ティラナの北約12キロメートルの現場上空を旋回した。

 これまでのところ243人が負傷、うち9人は重傷だという。地元当局によると、少なくとも家屋318棟が倒壊し、損傷のあった家屋は約2000棟に上っている。

 ファトミル・メディウ(Fatmir Mediu)国防相は、左派独裁政権時代に蓄えられた約10万トンもの古い弾薬が、国内に残っており、国民を脅かしていることを明らかにした。(c)AFP/Briseida Mema