【3月15日 AFP】ロシア地元紙「Tvoi Den」は15日、ロシア連邦保安局(Federal Security ServiceFSB)が、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の暗殺計画を未然に防いでいたと報じた。

 同紙によると、ロシア大統領選挙当日の3月2日、モスクワ(Moscow)の赤の広場(Red Square)でプーチン大統領の暗殺が行われようとしていたが、実行のわずか数時間前にFBSによって計画が阻止されたという。

 同紙は情報筋を明らかにしていないが、実行犯逮捕の様子を詳細に伝えている。

 同紙によれば、ロシア大統領選の数日前、FSBに対し、プーチン大統領の暗殺が計画されており、モスクワ川を挟んでクレムリン(Kremlin)の反対側にあるアパートの1室が計画のために借りられたとの情報があった。

 情報提供を受けた治安当局は2日午後8時(日本時間3日午前2時)、同アパートの家宅捜査を行い、タジキスタン国籍の24歳の人物を逮捕。部屋には、狙撃用のライフル1丁、カラシニコフ(Kalashnikov)1丁を含めありとあらゆる武器が用意されていたという。

 逮捕から3時間後、プーチン大統領と、大統領選で圧勝したドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)第1副首相がクレムリンから赤の広場に登場し、勝利を祝うロックコンサートで歓喜する数千人の支持者に対し演説を行った。

 FSBのニコライ・パトルシェフ(Nikolai Patrushev)長官は今週初めに行った記者会見で、治安当局が大統領選の選挙期間中と投票日当日に計画されていた「テロリストによる攻撃」を未然に防いだと発表したが、詳細は明らかにしなかった。

 FSBはこれまでのところ、この報道に関してコメントを控えている。

「Tvoi Den」紙は匿名筋の話によるロシア政界の「独占リポート」を頻繁に掲載している。(c)AFP