【3月14日 AFP】米女優コール・キッドマン(Nicole Kidman)を主演に迎え、映画『アザーズ(The Others)』(2001)で高い評価を得たスペイン人映画監督、アレハンドロ・アメナーバル(Alejandro Amenabar)が、マルタで自身にとって2本目の英語映画となる『Agora』の撮影に17日から取り掛かる。

 主演は、2006年に『ナイロビの蜂(The Constant Gardener)』でアカデミー賞助演女優賞を受賞した英女優レイチェル・ワイズ(Rachel Weisz)。スペインの映画製作会社テレシンコ・シネマ(TeleCinco Cinema)の13日の発表によると、撮影は15週にわたり行われる予定だ。

『Agora』は4世紀、ローマ支配下にあった古代エジプト・アレクサンドリア(Alexandria)が舞台の叙事詩的な作品。ワイズは数学者・天文学者・哲学者のヒュパティア(Hypatia of Alexandria)を演じる。宗教戦争の中、古代の知恵の宝庫だった有名な図書館を守るため闘ったヒュパティアの生き様が描かれる。

「アメナーバル監督は、どん欲に真実を探究したひとりの女性の情熱的な物語を叙事詩的に描いている」とワイズは語る。アメナーバル、プロデューサーのフェルナンド・ボヴァイラ(Fernando Bovaira)、共同脚本を務めたマテオ・ヒル(Mateo Gil)は、準備に3年の歳月をかけた。

 共演者には、『シリアナ(Syriana)』のマックス・ミンゲラ(Max Minghella)、『ヘルボーイ(Hellboy)』のルパート・エヴァンス(Rupert Evans)、『ミュンヘン(Munich)』『RONIN』『007/ムーンレイカー(Moonraker)』の ベテラン、ミシェル・ロンズデール(Michael Lonsdale)らが名を連ねる。

 アメナーバル監督の初の英語映画『アザーズ』は、英国チャネル諸島(Channel)のジャージー島(Jersey)を舞台としたもの。スペイン版アカデミー賞「ゴヤ賞(Goya awards)」で作品賞を含む8つの賞を受賞している。

 また、四肢麻痺となった主人公の人生を描いた、前作『海を飛ぶ夢(The Sea Inside)』では、2005年アカデミー賞外国語映画賞を受賞している。(c)AFP