【3月12日 MODE PRESS】コーエン兄弟(Coen brothers)の最新作『ノーカントリー(No Country for Old Men)』に出演し、第80回アカデミー賞(80th Academy Awards)でスペイン人俳優初の助演男優賞を受賞したハビエル・バルデム(Javier Bardem)が11日、来日記者会見を開いた。

■殺し屋シガーを熱演
 
 映画では『ハンニバル』のレクター博士に次ぐ、映画史上最悪の人物と評されるおかっぱの殺し屋シガーを演じたバルデム。しかし、会見では日本語で「『ノーカントリー』みてね」と挨拶するなど、ユーモアを交えながら始終笑顔で映画の魅力をアピールした。

 オスカー賞を獲得してから2週間経った今、「やっと、じわじわと喜びをかみしめているところだと」とバルデム。「だけど、自分の中で変化したところは何もない。ちゃんと距離をおいて自分を見つめることが大事だと思っている」

■本当は「銃に触るのもいや」

 同作品は、コーマック・マッカーシー(Cormac McCarthy)の小説『血と暴力の国』を映画化したもの。暴力的なシーンが苦手だというバルデムは「殺戮シーンでも、怖くて銃に触るのもいやだったぐらい」と明かす。それでも出演を決めた理由は、「脚本や原作を読み、描かれているものの裏に哲学的な広がりを感じた」から。「シガーは人間というよりも、大きな力に導かれ、死、運命、暴力への哲学を体言するキャラクターだと思う」

■悩みの種は「おかっぱ」

 撮影はリラックスした雰囲気の中進んだが、シガーのトレードマークであるおかっぱヘアが悩みの種。「撮影の環境よりも何よりも、朝起きて鏡をみることが辛かった。オフの日に出かけてもみんな僕の頭ばかり見つめるんだ」と会場の笑いを誘った。「でも、この髪型のおかげでダークな面とユーモアの両方が上手く混ざり合ったんだと思う」

 コーエン兄弟については「第一作目『ブラッド・シンプル』に衝撃を受けて以来、いつか一緒に仕事がしたいと思っていた。出演の話がきたときは奇跡だと思ったよ」と語った。

 『ノーカントリー』は3月15日(土)から全国で公開。(c)MODE PRESS