【3月11日 AFP】中国国家統計局は11日、中国の2月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比で8.7%上昇したと発表した。中国政府が設定した今年の物価上昇率目標4.8%を上回り、11年9か月ぶりの大幅な上げ幅となった。

 上昇率が最も高かったのは食品類で、前年同期比23.3%。なかでも中国で好まれる豚肉の価格は63.4%も上昇した。対照的に、食品以外の物価上昇率は前年同期比でわずか1.6%と、比較的緩やかだった。

 2月の消費者物価上昇率が1月の7.1%を大きく上回ったことから、国家統計局は「物価上昇の加速を抑制すべく、状況を正確に見極め適切な措置をとる必要がある」との声明を発表し、冷静な対応を呼びかけた。同局によるこうした声明は異例。(c)AFP