【3月11日 AFP】欧州チャンピオンズリーグ2007-08(UEFA Champions League 2007-08)・決勝トーナメント1回戦。本拠地スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ(Stadio Giuseppe Meazza)でのリバプール(Liverpool FC)との第2戦を現地11日に控えるインテル(Inter Milan)にとって、クリスティアン・キヴ(Cristian Chivu)の復帰がプラスに働くことは間違いない。

 現地2月19日に行われたアウェーでの第1戦に0-2で敗れたインテルは第2戦を前に、ワルテル・サムエル(Walter Samuel)とイバン・コルドバ(Ivan Ramiro Cordoba)が怪我により戦線離脱、またマルコ・マテラッツィ(Marco Materazzi)が出場停止、さらにはキヴも8日に行われたセリエA第27節のレッジーナ(Reggina)戦に欠場するなど、ディフェンス陣に大きな問題を抱えている。

 それでもインテルのロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)監督は「キヴは出場する。偉大な選手は、苦しんでいるときでさえピッチに立っているものだ」と語り、キヴがリバプール戦に間に合うとの見解を示した。

 ミラノではこの3週間に、インテルが決勝トーナメント1回戦で敗退する可能性について頻繁に語られているが、マンチーニ監督は欧州での失敗がチームの功績を傷つけることはないとの見解を示している。

 マンチーニ監督は「仮に敗退したとしても我々が偉大なチームであることに変わりはない。悲観的になったことは一度もなく、あくまでも可能性の話だ。我々は不利な立場で試合に臨むので、リバプールにチャンスを与えることなく完全に試合を支配する必要がある。それでも得点を急いではいけない。FAカップ(イングランド・FAカップ2007-08、FA Cup 2007-08)でのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のように、試合は15分間で激変する」と語っている。

 インテルは、1965年以降に欧州王者に輝いておらず、また1972年以降は決勝戦にすら進出してないが、最後に優勝を果たした1964-65シーズン大会では準決勝でリバプールと対戦し、アウェー戦を1-3と落としたが、ホーム戦を3-0で勝利を収め、決勝進出を果たしている。(c)AFP